障碍者の方からの相談がありました。
「結婚したいのだけど、障害者だから父親に結婚を反対されている。」という内容です。
父親としては「人様に迷惑をかけたくない」というお気持ちのでしょうね。
きっと、我が子の存在自体を恥じていたり、後ろめたさを感じているのでしょうね。
障碍とは、妨げがあり機能に限界があるがことがはっきりしている状態ともいえます。
人間は神様のように万能ではないので、すべての人は限界があり欠けた所を持っておるのではないでしょうか。向き不向きといってもよいかもしれません。
●「障碍「か「障害」か
ここでは「障碍」という字を使いましたが、「碍」には「妨げ」という意味があります。社会生活の妨げになるハンディを持っているということです。
この「碍」といいう字が常用漢字にないので、「害」という字を便宜的に使用されているそうです。この「害」といいう字はイメージが悪いですよね。
「公害」「害虫」「害獣」「傷害」「災害」「被害」と人に迷惑をかっけるような災いの印象を与えてしまいます。
ハンディと全く違う印象です。
ハンディ(ハンディキャップ)とは、スポーツやゲーム等において競技者間の実力差が大きい場合に、その差を調整するために事前に設けられる設定のことです。(from ウィキペディア)
実力のある人が負うのがハンティなのです。
前世で徳が高く、また能力が強かった者が魂の成長のために自らハンディを負ったと考える方もいるそうです。
●4分の1の奇跡
本の題名は忘れてしまいましたが、とても印象深かったお話です。
昔、アフリカのある村でマラリアが大流行し多くの人が亡くなりました。生き残ったのは伝染病に強い突然変異の遺伝子を持った人たちでした。ただ、その兄弟に4分の1の確率で重い障害を持つ人が生まれていたことも分かったそうです。
普通の人が2人。突然変異を持つ人が2人でそのうち一人は障害者。
「障害を引き受ける人」がいたからこそ、村は生き残れたという話です。
生物は何かの時に全滅しないため、生き残りを図るために多様性を言う戦略をとっているのでしょうね。
●障害を持つ会員
当相談所が加盟している相談所連盟を調べたところ、現時点で「障害」を持つ会員は、男性で93名、女性で41名登録されておりました。
●おまけ
部屋にあった日めくりカレンダーにはこんな言葉が載っていました。
「あなたが望みのない人間になるまでは
望みのない状況はないはずである!
あなたを打ち負かすのは外側のものではない」