墓場と聞いて何を連想しますか?
幽霊やゾンビなどのふぉらーですか、それとも終(つい)の棲家、安らぎの場所、安住の地?
お墓は先祖とつながるところでもあり、生きた証でもあります。
そういう意味では確かに「結婚は人生の墓場」かもしれません。
実際は、結婚は終着点ではなく、新たな人生の幕開けですがね。
独り芝居から、漫才コンビに。あるいは子どもから親に役変わり。
私は4歳ごろの記憶はほぼないのですが。我が子供はもうすぐ4歳になります。
おむつを替えたり、保育園の送り迎えをしたり、一緒に後編や遊園地へ行ったこともきっと忘れられてしまうのでしょうね。
逆を返せば、両親にもこのように面倒を看てもらったということです。
一日も欠かさずご飯を食べさせてもらったということです。
親だからと。当然のように思えるかもしれません。
この当たり前のようにしていただいたことに「感謝」できるようになったのは、子育てしてみて親の苦労がわかってきたからだと思います。
過ぎてしまえば苦労はいい思い出でになり、成長の糧でもあります。
人生で、ここまで人に頼られることはないでしょう。
もう一人の自分の面倒を看ているみたいです。
誰だって、放置されたり支配されたらいやじゃないですか。
家庭を持つと、いろんなことに気づかせてもらえます。
こんな躍動感のあるのに墓場とは。むしろ「遊園地」です。
そう思って「結婚は人生の墓場」を調べてみたら、
「墓場のある教会で、身体を清めてから結婚しなさい」と戒めたものが
「恋愛は人生の墓場」
→「結婚は人生の墓場」と変わったそうです。
そもそもこの言葉はボードレールが当時蔓延していた性病を憂いた言葉が、伝言ゲームのように誤訳されて伝わったそうです。
シャルル=ピエール・ボードレールは、近代詩の父」と称されたフランスの詩人です。