結婚相談所のプロフィールの欄に「宗教」という項目があります。
私たち日本人の多くは、「宗教」と聞くと拒否反応を示したり、後ずさりする傾向が見受けられます。
新興宗教の場合は特にそうです。
宗教の項目が空欄の会員が少なくありません。自分の宗教は気にしないでくださいという意思表示です。
もしくは「無宗教」と思い込んでいる人です。
ではなぜ、私たちは無宗教と思うようになったのでしょうか?
七五三は神社に詣で、お盆や彼岸はお寺に、あまつさえクリスマスやハロウィンを祝う。
日本は多神教の国です。八百万の神々が座す国です。
世界大戦で、ロシアを破り、植民地とされていた東南アジアの国々を独立させた極東の小国を恐れた欧米が、その強さの元を排除しようとして日本から宗教性を取り除くとしたのです。その結果が今の日本です。
個人主義の名のもとに、家族や祖先から分断され、よりどころを失い、自尊心や自己効力感を得られず、使命を見つけられないでいる。自分探しに時間を費やしている人が多いことか。
かくいう私もその一人でしたが (^^;。
戦後70数年が経ち、GHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の呪縛が解けようとしています。今こそ日本人の誇りを取り戻し、自分の人生の役割、使命を見つけようではありませんか。
協会はキリスト教。神社は神道、お寺は仏教と分けていませんか?
これが勘違いの始まりでは。
どうやら日本の仏教はインドの仏教と同じでないようです。
お釈迦様は家庭を捨て出家しました。日本の仏教は在家で祖先を祀ります。
それは神道を取り入れた日本ルールの仏教です。
神道は祖先を祀り、祖先は命の源、すなわち「命=神」です。
西洋では、神が世界を創造したことになっていますが、神道では海や山、ものそれぞれに命があるというとらえ方です。あなたも私もすべてが神の分霊(わけみたま)なのです。
日本の神は西洋のゴットのように全知全能ではありません。
日本神話では神も失敗を通して成長しています。
無宗教と思っている日本人がどのくらい参拝に訪れているかご存知ですか?
初詣だけでも
1位:明治神宮 (東京都) 約316万人
2位:川崎太師 平間寺 (神奈川県) 約302万人
3位:成田山新勝寺 (千葉県) 約300万人
4位:浅草寺 (東京都) 約283万人
5位:伏見稲荷神社 (京都府) 270万人
2017年の新聞によるとメッカ巡礼は最高潮で、年間200万人です。
なんと、初詣の多い上位5位のスポットがメッカの巡礼数を上回っているのです。
仏壇にお線香をあげたりお供えをするのは宗教儀式です。
神道は宗教か、というと人によってとらえ方は様々でしょうが、神道は私たち日本人の生活に根差し、空気のように意識するまでのまでもないものだったのではないでしょうか?