当方の男性会員が、都内の女性にお見合を申込んだ時の話です。
男性会員がお見合を申込んだのが分かったので、お相手の仲人さん(Nさん)にその旨を連絡しました。
Nさんは仲人歴30年と大ベテランです。
インターネットはお持ちでないとのことで、FAXと電話でのやり取りとなりました。
当方の会員が50代後半、お相手が40代半ばの女性でした。
まず指摘されたのが、「都内の女性が栃木まで、嫁には絶対行きませんから」ということ。
聞いていてとても腹が立ちましたが、キャリアのある仲人さんの話なので、「この人はそう考えなんだ」と、受け止めることにしました。
30年間、Nさんが都内の女性会員に説得した結果導き出された結論なのでしょう。
人は考え方も行動も、そして未来も変える力を持っているものと信じております。
そもそも私は、「絶対」という言葉が嫌いで、そういう頭の固い方に対しては、度量の小さな人というとらえ方をしてしまいます。
調べて見たところ、東京圏にいる約4割以上は地方出身者で、3代続く江戸っ子はさらに少ないようです。
都会にあこがれて地歩から東京に出てきた気持ちはわからないわけでもないですが、将来住むなら地方もまんざらではないと思いますよ。
しかも、東京は女性会員の数はが男性会員数を上回り、お見合いパーティーも女性の方から一杯になることも多いそうです。
なら、住みよい「都会田舎(とかいなか)」の栃木でも良いと考えてくれる女性もいるはず。
少子化対策のためにも、そのように説得していただけるととてもありがたいです。
次にご指摘を受けたのが、年齢差の問題。
「40代の女性は、10歳も上の男性を望んでいません」と。
40代でも子供を産みたいと思っている女性も多く、精子の数の多い若い男性を好むからというのがその理由だそうです。
このご指摘には私も同感です。
芸能人の「年の差婚」がニュースになりますが、そもそも珍しいからニュースになるのです。
実際、当相談所に相談にお見えになる40代、50の女性のほとんどが同年から下の男性を希望されております。年齢が上がるほど同じ年なら女性の方が元気で、寿命も長いから、年下を望まれる女性の気持ちは痛いほどわかります。
「夫の介護をし また一人とり残されるのでは」という想いがあるようです。
中高年になると、男女とも年下を望まれる方が多いので、なかなかお相手に巡り合えないのが現状です。
機会があればいろんな方とお見合いをし、お相手の反応か自分の置かれている状況を直視して、現実的な選択をしてほしいと思います。
とはいえ、当方の会員が理想を追おうという気持ちは大切にしたいと考えていますし、
できることなら、かなえてあげたいと思っております。
それをかなえてくれるのは、お相手次第です。
諦めなければ巡り合う可能性もなくはありません。時間が無限にあれば。
限られて時間を大切にするには、理想を追いながらでも、現実路線も捨てずに2本立てで活動する方をお勧めしています。
そして、悩んだら担当の相談員に相談すること。
一人で問題を抱えないこと。それが、婚活疲労を回避する方法です。
結婚相手が見つからないのは、結婚できない考え方をしてしまっているのかもしれません。
ちょっと考えを変え、見方を変えられたら、将来の伴侶が目の前にいたことに気づけることでしょう。
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