結婚相談所に携わる理由の一つとして、「自分のパートナー探し」と答える方は少なからずいらっしゃいます。事実、私の周りに何人かいらっしゃいましたし、かくいう私もその一人でした。
20代後半に結婚し、30代前半に離婚を体験しました。その後、40代後半までは仕事や趣味に、自分のために生きていました。一度結婚したので、もう結婚しなくてもいいという気持ちがどこかに会ったのは事実です。
しかし、80になる母親に、「いつまで生きられるかわからない」と半ば脅迫され、親孝行と思い、真剣に相手探しを始めました。おかげで知人の紹介もあり、今の奥さんと昨年出会い、今一緒に住んでおります。
奥さんがうちに来てくれてから家がどんどんきれいになりました。食事や洗濯など、家事を機にしなくて良くなったので、気持ちと体力を仕事に向けられるようになりました。
奥さんが早起きなので、つられて生活時間もメリハリが出て、早寝早起きになりました。
一番得られたものは、「彼女のために、少なくともあと30年は生きようと思うようになった」ことです。
50歳を過ぎて気付いたことは「若い時は自分のために生きることに夢中になるが、ある年齢になると、自分を必要としてくれる誰かのために生きるのが男の本望かもしれない」ということです。
自分のためだけに生きている人は、いずれ限界がきます。社会と縁が切れ、自分は必要とされていないと感じた時、生きる意味を失います。そして自殺や孤独死。
頼られ誰かに必要とされることほどいいものはありません。
守るものを持つと人は強くなれるものです。
これからもお互いを尊重し合って、いい関係を続けていけたらと想っています。
人生は幾つになってもやり直せる。今日が新たなスタートの日。
結婚は人生の希望です。
いい人生を。